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お年寄りの安全対策

お年寄りを狙った犯罪

平成19年上半期における刑法犯に係る高齢者(65歳以上)の被害件数は7万7025件、刑法犯被害件数に占める高齢者の割合は10.4%となっています。

高齢者の被害件数を主な罰種別に見ると、窃盗が75.0%で最も多く、詐欺5.8%、傷害1.2%、暴行1.0%、強盗0.3%になっています。
また、高齢者が被害者となる割合の高い罪種について見ると、殺人(20.7%)、詐欺(18.7%)が、全刑法犯被害件数に占める高齢者の割合(10.4%)より高くなっていのです。

2015年には国民の4人に1人が高齢者となるなど、日本は世界でトップクラスの高齢化社会です。少子高齢化社会は、地域コミュニティの低下を招き、特に都市部においては「隣人の顔が見えない」というコミュニティの希薄な地域社会ができており、それが犯罪者にとって狙いやすい環境になってしまいます。

農村部においても若者がほとんど都市に出てしまい、子供と老人ばかりといった村が増えてしまいます。隣人の顔は良く知っていても、皆昔からの習慣で「鍵をかけない」無防備な状況です。「鍵をかけると留守だとわかるからかけない」といった考え方もあって、今まで安全だったからこれからも安全だといった無防備さに犯罪者はつけ込みます。実際に窃盗犯の中には「日本の田舎は泥棒天国」と豪語する者もいるのです。

老人の危険を考える上でのキーワードは「無防備」「無関心」「孤独」になります。子供や孫と同居しない老人が増えているなど、昔の老人の社会環境とは大きく異なっておりそこに留意をする必要があるのです。

老人を狙った犯罪としては、昨今「オレオレ詐欺」など振り込め詐欺や悪徳リフォーム、年金詐欺、悪徳商法等があり、特に詐欺被害の根底には「孤独」があり、被害に遭ったお年寄りは「親切に話を聞いてくれた」「親身に相談に乗ってくれた」と犯人を話しており、日頃より社会から隔離され孤独であるところに犯罪者がつけ込んでいることがわかってきます。

お年寄りの多くが土地や現金などの財産をある程度持っていて、そしてその管理に関してのんきで無防備になっているのです。詐欺被害の一部は認知症のお年寄りですが、それ以外であっても判断するための情報が少なく、結果犯罪被害に遭っているケースが多いのです。そして、何かトラブルに巻き込まれても相談する人が身近にいないため泣き寝入りのままということもよくあります。

空き巣被害や強盗に関しても、お年寄りの家庭は狙われやすい対象です。「泥棒が入ってもうちには盗られる物がない」とタカをくくっていたり、身体能力の衰えに気がつかないお年寄りは「昔とった杵柄」とばかり犯人に立ち向かい、命に関わるような惨事になっていることも多いようです。

地震、洪水、台風など自然災害や火災、急病・孤独死などもお年寄りを取り巻く危険です。
お年寄りの安全を確保するためには、「無防備」「孤独」「無関心」に陥らないようにする必要があり、地域コミュニティの復活、ご近所との親密な付き合いが不可欠となるのです。地域ぐるみでの防犯意識の高揚や防犯情報の提供も必要になります。

オレオレ詐欺

家族を装って電話をかけ、事故に遭って至急金がいるなどと演技をし、高額な金を振り込みさせる詐欺手口の事です。複数の人間が弁護士、警察官、被害者などの役割を演じる巧妙な手口も存在します。「振り込め詐欺」の一種です。

悪徳リフォーム

屋根の無料点検などを口実にしつこい勧誘を繰り返し、点検をした後高額なリフォーム工事を契約させるといった被害の事です。特に認知症のお年寄りに対して複数の悪徳リフォーム会社が複数の工事を次々に契約するといった被害が多発しており、点検商法、工事内容など詳細記載のない契約書、効果のほとんどないリフォーム内容などが問題となっています。

年金詐欺

架空団体や日本国民年金協会の名を騙り年金受給者等に対して、「国民年金を納めていない方については滞納処分が開始され、財産が差し押さえられることもあります。」や、「現在、受給している年金額に誤りが発覚し、「国民年金特例法」より過払い分を返金しないと以後の年金を停止します。」といった不審な文書が送付したり、社会保険事務所職員を名乗り未納分の保険料を支払うように家まで訪れ支払いを求めたりして不当にお金を搾取する詐欺行為の事です。

催眠商法

「催眠商法(SF商法ともいう)」とは、チラシや、くじ引き、景品などで通行人を誘い、会場に呼び込んだ後、景品を無料で配ったり、巧みな話術で雰囲気を盛り上げ、会場にいる人を興奮させて、冷静な判断を失わせてから、高価な商品を買わせる詐欺商法の事です。

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